ふーやんのマレー語、インドネシア語言語考察

インドネシア語学習者からみたマレー語との違いについてコメントしていきます。。

インドネシアから来るとマレーシア語の機内放送にびっくり

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多少インドネシア語に通じている人なら、きっとはじめにびっくりするマレーシア語の機内放送

マレーシアの航空会社の航空便を利用すると。まず機内放送は必ずマレーシア語ではじまる。次に英語、日本行きであれば日本語の順になる。

Tuan Tuan dan Puan Puan ,selamat datang ke lapangan terbang antarbangsa KualaLumpur.
日本語でいうと 『乗客のみなさま、ようこそクアラルンプールへいっらしゃいました』といった意味になる。さて個別にみていくと…

1.Tuan Tuan dan Puan Puan(トゥアントゥアン ダン プアンプアン)

英語:Ladies and Gentlman 日本語:紳士淑女の皆様 インドネシア語:Bapak bapak Ibu Ibu

マレーシア語では女性と男性の順番が反対であるが、英語とほぼ同意語。一方、インドネシア語圏の人が聞くとかなりをお尻が痒くなる感じがするのではないかと思う。インドネシア語では、Tuanは外国人の男性に対する敬称であるが、やや古いことばであり、今では英語のMr.が使われる。Puanについては、インドネシア語では、、Puanとういう単語はなく、Perempuan(女性)が近いが、一般的に男性に対して女性全体に対して使われる言葉である。

一方、インドネシア語でTuan Tuan dan Puan Puanにあたることばは、Bapak Bapak Ibu Ibuであるが、マレーシア語圏の人が聞くとこれまた違和感を感じるだろう。Bapakは父親の意味し、Ibuは母親を意味するため。ため『おとうさーん、おかあーさん』と呼ばれている感じがするのではないか。Ibu Bapak とはまさに両親の意味とである。

2.Selamat Datang ke~(スラマット ダタン ク ~)

英語:Wellcome to ~ 日本語:~へようこそ インドネシア語:Selamat Datang di~

インドネシア語でも同じ意味であるが Selamat datang  di  と前置詞の部分が ke ではなく di が使われることが多い。マレーシア語ではke~へと方向を表す前置詞を使うこのに対し、インドネシア語ではdiという~に存在する場所を表す前置詞を用いる傾向にあるということだが、日常的にはどちらを使ってもほぼ違和感はないはずだ。

3.Lapangan Terbang Antarbangsa(ラパンガン トゥルバン アンタルバングサ)

英語:International Airport :  日本語:国際空港  インドネシア語:Bandara Internasional
Lapangan Terbang(空港)はインドネシアでは印象的には古い表現であり、今では空港の意味ではBandaraが一般的に使われている。また、Antarbangsa(国際)はインドネシア語では、英語からインドネシア語化したInternasionalがそのまま使われれている。(InternasionalのtがSに変化していることに注意)

 このように、一文だけ比較してもマレーシア語とインドネシア語は、現代では似て非なるものになっている。マラッカ王国が1600年にポルトガルにより征服され滅亡したあと、マレーシアは英国により植民地化され、インドネシアはオランダにより植民地化されたため、まったく違う運命をたどり現代に至っているのだ。